犬をこれから迎え入れるお家の為に、混合ワクチンの種類の一覧表と、ワクチンの一般的な料金を紹介します。更に、ワクチンの副作用で嘔吐をしたり下痢をしたり、顔が腫れるなんてことも…。そんなときの対処法や、副作用で元気がない場合は、どうしたらいいのかも詳しく見ていきましょう!
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よーく読んで理解しておこう!
犬を飼うのに必要なワクチン
わんちゃんを飼ったら必ず耳にするのが「ワクチンの接種」!では、必要なワクチンとは何でしょうか。
お散歩をしたりドッグランなどで他の犬と遊んだり、外で遊ぶのが大好きなわんちゃんも多いですよね!そんなわんちゃんは、感染症ウィルスとの接触の機会も増えるのです。
そんなんじゃお外に連れて行くのが怖い?それは、しっかりとした知識を持っていれば大丈夫。知らないことの方が怖いのです!感染症といっても、インフルエンザのようなものから、重篤な狂犬病のようなものまでさまざま。犬の感染症の種類や、ワクチンの種類や費用を知っておくことはとっても大切です。
ワクチンにはどんな役割があるの?
子犬を迎えたとき、ワクチン接種したのか~?とどこに行っても聞かれると思います。ワクチンには、人獣共通感染症を防ぐ役割があります。
何やら難しい名前ですね…(;^ω^)
簡単に言うと、犬から犬や、犬から人に感染すること。感染症にかかっているわんちゃんや他の動物と接触したり、糞や毛から感染してしまうものです。
ワクチンを接種することは、飼い主を感染症から守ることや、わんちゃんの体の免疫力を高め、病原体を感染させない・感染しても重篤化させないことにつながります。
ウィルスによる犬の伝染病の治療は実は難しいのです。特効薬もありません。例えば、” レプトスピラ症 “。これは犬だけでなく、人にもうつる怖い病気です。
犬や人を守るためや他の動物に感染させないためにも、ワクチンを打つことは必須です。
ワクチンにはどんな種類があるの?
犬のワクチンは二種類。
まず一つ目は「狂犬病ワクチン」
こちらは摂取が国から義務付けられています。
2つ目は、「多種混合ワクチン」
こちらは飼い主が任意で行うワクチンです。
時々間違える方がいるのですが、多種混合ワクチンと、狂犬病ワクチンは全く別物!標的となる細菌やウィルスが違っています。
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狂犬病の予防接種
年一回、狂犬病の予防接種を受けさせることは、狂犬病予防法で義務付けられています。
日本ではもう発症していないから狂犬病を打たなくてもいいという意見がありますが、いつどこからやってくるのかは分かりません。
狂犬病の治療法はありませんので、大切なわんちゃんを守るためにも、「打たなくてもいい」という意見に流されないようにしてください。
狂犬病は、発症すると治療法はなくほとんど100%死に至ります。しかも、犬だけでなく、人間も含めてほとんどの哺乳類に感染する怖い病気。国内での狂犬病発生事例は、1957年以来ありませんが、中国や東南アジアでは、年間100人以上が狂犬病で亡くなっています。
混合ワクチン
任意で受ける予防接種が混合ワクチンと言います。任意とありますが、子犬のうちは免疫がとても低いので、打たなければ引き渡さないというペットショップやブリーダーさんがほとんどです。組み合わせによって2種混合と11種混合まで種類があり、複数の病気に効果的なワクチンを組み合わせ、一度に接種します。
犬の混合ワクチンの種類と料金一覧表
混合ワクチンってかなり種類があるけどどんなものなのでしょうか。
大きく分けるとコアワクチンとノンコアワクチンの2つ。
コアワクチン
すべての犬に摂取を勧告されています。致死率の高い感染を防ぐためのワクチンです。
コアワクチンが、対象としている感染症は以下の4種類です。
- コアワクチン犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウィルス(II型)感染症
- 犬パルボウィルス感染症
ノンコアワクチン
飼育する環境によって接種を勧められているワクチンです。
ノンコアワクチンで予防出来る感染症の種類は以下の通りです。
- 犬パラインフルエンザウイルス感染症
- 犬コロナウィルス感染症
- 犬レプトスピラ症
レプトスピラ菌には、250以上の血清型があります。
混合ワクチンに入っているレプトスピラ菌の血清型には、イクテロヘモラジー、カニコーラ、ヘプドマディス、オータムナリス、オーストラリスなどがあります。
混合ワクチンの組み合わせと、料金設定
種類 | 組み合わせ | 料金 |
2種 | ・犬ジステンパー ・犬パルボウイルス感染症 | 約3,000円 |
3種 | ・犬ジステンパー ・犬伝染性肝炎 ・犬アデノウィルス(II型)感染症 | 約3,000円 ~5,000円 |
4種 | ・犬ジステンパー ・犬伝染性肝炎 ・犬アデノウィルス(II型)感染症 ・犬パラインフルエンザ | 約5,000円 ~6,000円 |
5種 | ・犬ジステンパー ・犬伝染性肝炎 ・犬アデノウィルス(II型)感染症 ・犬パルボウイルス感染症 ・犬パラインフルエンザ | 約5,000円 ~7,000円 |
6種 | ・犬ジステンパー ・犬伝染性肝炎 ・犬アデノウィルス(II型)感染症 ・犬パルボウイルス感染症 ・犬パラインフルエンザ ・犬コロナウィルス感染症 | 約5,000円 ~8,000円 |
7種 | ・犬ジステンパー | 約6,000円 ~9,000円 |
8種 | ・犬ジステンパー ・犬伝染性肝炎 ・犬アデノウィルス(II型)感染症 ・犬パルボウイルス感染症 ・犬パラインフルエンザ ・犬コロナウィルス感染症 ・犬レプトスピラ症 (イクテロヘモラジー) ・犬レプトスピラ症 (カニコーラ) | 約7,000円 ~10,000円 |
9種 | 犬レプトスピラ症血清型が追加 | 約8,000円 ~10,000円 |
10種 | 約8,000円 ~12,000円 | |
11種 | 約8,000円 ~12.000円 |
※追加になる血清型の種類は製薬会社による。
料金は病院によって違う。
ワクチンはどれを選べばいい?
混合ワクチンの種類は飼育する環境によって選びましょう。獣医さんに聞くとこの地域は何種打った方がいいよ~と詳しく教えてくれますよ!
室内犬か室外犬や、家の近くに草むらが多い・流行っている感染症があるとかで種類は変わります。また、犬の集まる施設を利用するかとか、海や山などに良く行くのかなどによって、何を接種するのか獣医師が判断します。
※身体検査料を含む診察料が別途かかります。
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犬の混合ワクチンで副作用!?
混合ワクチンには副作用もある。と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
稀にですが、ワクチンを接種すると副作用が起こる場合があります。
ですので、注射した後はいつもよりわんちゃんを見ていてあげてください。そして、少しでも様子がおかしかったらワクチンを打った病院に連れていきましょう。
では、実際にどんな副作用があるのか見ていきましょう。
◆接種直後から30分以内
・アナフィラキシーショック
(急性の虚脱、呼吸困難、体力低下、痙攣など)
アナフィラキシーショックは大変稀です。ワクチン接種直後に発生しますので、その場合は迅速に治療しなければなりません。アナフィラキシーショックの症状が発生したときは、直ちに病院へ連れていきましょう!放置はダメ。最悪の場合は、死に至ることもあります 。
◆接種後24時間以内(72時間以内)
・顔面浮腫
・消化器症状(食欲不振、嘔吐、下痢など)
・発熱
◆接種後1週間以上
ワクチン接種後に、1週間以上経過した後に接種部位にしこりが見つかることがあります。これらは一過性のものです。大抵は1ヶ月以内に縮小か、消失します。不安な場合は獣医さんに相談しましょう。
ワクチン接種後に気をつけること
ワクチンを接種した日は自宅で安静過ごしましょう。お散歩は、わんちゃんにもよりますので獣医さんの指示を仰いでください。
ワクチンを接種した後に気を付けるポイントは以下の通りです。
- 嘔吐、下痢などしたらすぐ受診!
- 接種後2~3日はシャンプーは控えて!
- その日は絶対安静!
わんちゃんは体の調子が悪くなると、嘔吐・下痢・血便・食欲の低下など目に見える症状が現れるのがほとんどです。このような症状が出た場合は自己判断はせずに、ワクチンを接種した病院へ連れて行ってあげて下さい。
ワクチン接種後犬の元気がない場合は?
ワクチンの接種後、わんちゃんの元気がないときがあります。では、そのようなときはどのように対応したらいいのでしょうか?
目に見える症状はない
お腹の調子や食欲など、いつもと変わりがなければしばらくの間様子を見ましょう。
いつもと違う
少しでも様子がおかしい時は、ワクチンを接種した病院に電話をする・夜間対応の病院に電話をするなど、気になることはすぐに対応しましょう。
副作用とみられる症状が、現れた場合は、獣医師の受診をおすすめします。
まとめ
わんちゃんを飼うにあたって知らなければならない、ワクチンのことをご紹介しました。わんちゃんを飼う前にとっても大切な知識です!少しでも多くの人にワクチンの大切さを知っていただけたら幸いです。初めては色々なことが不安かと思います。なので、子犬の頃からかかりつけの獣医さんを決め、いろいろとわからないところがあれば、相談されると良いとですよ♪
ひとこと
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