飼い犬がブラッシングを嫌がることはありませんか?その理由と、ブラッシングのやり方を紹介していきます。やり方次第で、お顔のブラッシングも大好きになることもあります。また、頻度は週何回くらいがいいのか、毎日行う方がいいのかも説明していきます。
ぜのぜの
ぜのも最初は苦手だったかも~
犬のブラッシングは絶対に必要なのか
答えは、絶対に必要です。
犬のブラッシングが必要な理由は・・・
- 毛並みを整える
- ホコリ、花粉などの除去
- ノミやダニの予防・除去
- 血行促進
- 皮膚病やできものなどのチェック
毛並みを整える
ブラッシングをすることによって、日々、抜け落ちる被毛の量が少なくなります。
ホコリ、花粉などの除去
皮膚の衛生状態を保つことが出来ます。
ホコリ、花粉などの除去
ノミやダニが被毛にたまることも避けられます。ノミやダニの刺し傷による炎症も予防できます。
血行促進
血行促進によりストレスの解消になります。
皮膚病やできものなどのチェック
抜けた被毛を取り除くことにより、皮膚への風通しが良くなり、皮膚病が発生する原因を抑えることが可能になります。
こんな症状見逃さないで!
普段は、もつれない被毛が、突然もつれ始めたりした場合、犬の行動に変化が起きたと思って下さい。今までと違った所に出入りするようになったり、ストレスがたまっているとかなどです。必要な運動が出来ない場合、犬はストレスがたまって、自分の被毛をなめて遊ぶことがあります。被毛をなめて遊び始めた結果、その部分の被毛がなくなって剥げてしまうことがあります。ブラッシングをすることで、犬の異常行動にいち早く気づくことが出来ます。
犬の毛質
ワンちゃんの被毛を健康に、そして清潔に保つためには、定期的なブラッシングを行いましょう。ブラッシングをすることで、皮膚病の早期発見にもつながります。抜け毛が室内に落ちるのも防げます。
被毛の生え方は?
犬種によって違います。よく言われるのが、シングルコートとダブルコートです。長毛種のワンちゃんを飼っているお宅なら、わかると思いますが、ダブルコートの場合、内側の毛質と外側の毛質は異なります。犬の被毛には、体の表面を覆うオーバーコートと言われる上毛と、その下に生えている柔らかいアンダーコートと言われる下毛の二種類があります。オーバーコートしか持たないシングルコート、両方持つダブルコートがあります。
シングルコートの代表的な犬種
シングルコートの犬種は、パピヨン、シーズー、グレーハウンド、ミニチュアピンシャー、マルチーズ、プードル、ヨークシャーテリアなどが代表的ですね。
比較的温暖な地域の犬種に多く見られます。ダブルコートの犬種と比較して、抜け毛が少なく、お掃除が楽で人気があります。
犬の体調は、毛並みの状態で分かります。シングルコートは、換毛期がないため、毛玉になりやすいので、定期的にブラッシングをしてあげる事が大切です。長毛種の場合は、特にブラッシングが必要です。
ダブルコートの代表的な犬種
ダブルコートの代表的な犬種は、チワワ、ミニチュアダックスフント、ポメラニアン、柴犬、ウェルシュコーギーペンブローク、ボーダーコリー、ミニチュアシュナウザーなどです。シェットランドシープドッグ、ラフコリーは有名なダブルコートです。
ダブルコートは、換毛期に、大量の抜け毛が出る為、ブラッシングは必要です。ダブルコートのオーバーコートは、主に、太くてしっかりとした硬い毛で、皮膚を保護する役割を持ちます。外からの衝撃に、被毛がクッションとしてカバーします。オーバーコートは、別名保護毛と言われています。
ぜのぜの
アンダーコートとは
オーバーコートの下、要するに、皮膚から直接生えている毛の事です。主に、柔らかい毛で保湿や保温の役割をします。寒い季節になると、細くて柔らかいアンダーコートが生えてきて、毛量が多くなり、保湿を高め、体を温めます。反対に、暑くなると、アンダーコートが抜けるため、1年で最も抜け毛の多い時期となります。暑い時期といっても、気温だけでなく、日照時間も大きく関係します。
日本では、換毛期は春と秋になります。これは、犬の被毛が生え替わる時期のことです。
犬のブラッシングのやり方は?
ブラッシングに使用するブラシには、いくつかの種類があり、被毛のタイプや長さによって、適したブラシを選んで下さい。
長毛種の子犬を迎えた時には、ペットショップなどで、全種類揃えておくと良いでしょう。
ブラシの種類
スリッカーブラシ
細い密集したピンのついたブラシで、ピンが針金のハードタイプと、ラバーなどのソフトタイプがあります。一度に多くの抜け毛を取ったり、毛玉をほぐすのに適しています。
コーム
人間が使用する櫛と同じで、主に長毛種の仕上げとして、毛並みを整えるために使います。
ピンブラシ
金属製やゴム製のピンがついたブラシで、絡まった被毛をほぐしたり、フケやホコリを取り除くために使います。
獣毛ブラシ
豚の毛などで出来たブラシです。人間用より少し硬め。被毛のツヤを出すために使います。
各犬種の被毛の毛質と注意点
毛質にもいろいろあり、長いのか、短いのか、硬いのか、柔らかいのかで、使用するヘアケア製品も違ってきます。
ロングコート
長毛種のことです。長い毛は絡んで毛玉ができやすいのでこまめにブラッシングして下さい。
スリッカーブラシで全体をブラッシング→ピンブラシでもつれをほぐす→コームで整えるの順で行いましょう。
ショートコート
短めで真っ直ぐな被毛です。地肌がブラシに当たりやすいので、地肌を痛めないように優しくブラッシングしてあげましょう。
コームで全体的にといてあげてください。(換毛期にはスリッカーブラシなども併用する。)
スムースコート
ショートコートよりも、更に短い毛並みです。被毛の汚れを取るためには、ブラッシングよりもタオルで拭く方がいいでしょう。
数日に一回獣毛ブラシで毛並みを整えましょう。
ワイヤーコート
テリア犬種に多く見られるバリバリとした針金のような硬い毛質をワイヤーコートと言います。ブラッシングだけでなく、プラッキングという被毛を抜く作業を行います。この作業を行わなくても問題はありませんが、退色したり、軟毛になったりします。
ブラッシングには、スリッカーブラシやピンブラシなど、しっかりしたピンのブラシを使いましょう。
カーリーコート
プードルなどの巻き毛状の被毛で、抜け毛の量はあまりに多くありません。ブラシに被毛が絡みやすいので丁寧なブラッシングが必要です。
ピンブラシやコームなどで整えましょう。
ブラッシングの手順
ブラッシングのやり方ですが、おやつやおもちゃを与えておくと、大人しくしてくれて、ブラッシングがしやすいです。普段から、体の各部所、耳、顔、足、尻尾などに触られることに慣れさせておくと、ブラッシングがしやすいです。 体に触られることを嫌がったり、一度ブラッシングで痛みや不快な思いをすると、その後のブラッシングに抵抗したりすることもありますので、徐々に慣らしていきましょう。
ぜのぜの
以下のような手順で、子犬のうちから、時間をかけて慣らしていくと良いですよ!
①おやつやおもちゃを与えながら、ブラシの背を痛くない程度に軽く体にあてる。
②嫌がらないようなら、ブラシの歯を体にあてる。
③慣れてきたら、絡まっているところを無理にほぐそうとせず、表面を軽くなぞるようにブラッシングをする。
④更に慣れてきたら地肌にもブラシをあてる。
⑤長時間行わずに、1回につき、10分くらいに留める。
⑥ブラッシングが終わったら、おやつをあげたり、褒めたりする。
できるだけ力を抜いて、優しく、柔らかくブラッシングします。皮膚が傷つくので、同じところを何回も繰り返しブラッシングしないで下さい。嫌がっても叱らず、力で押さえつけて無理に行うようなことをしないで、痛がったら、無理に行わずにしばらく時間を置いた方が良いでしょう。
犬種による頻度。毎日必要?
犬種によって、ブラッシングの必要頻度が違いますが、どの犬種も毎日行うことが望ましいです。1日1回のブラッシングを習慣づけましょう。しかし、実際は、忙しくて毎日は時間が取れないこともあります。長毛種の場合は、最低でも週3回以上はブラッシングをして下さい。短毛種の場合でも、最低週2回以上のブラッシングは必要です。ブラッシングにかかる時間は、犬種によって違いますが、大体10〜20分程度で充分です。まず、犬にブラッシングに慣れてもらったら、隙間時間にブラッシングすることが出来ます。
毎日行った方がいい犬種
特にロングコートとワイヤーコートとカーリーコートの犬種は、毎日ブラッシングをおこなうことが理想です。最低週3回以上はブラッシングをしてあげましょう。
ブラッシングの必要があまりない犬種
ショートコートは毎日ではなくても良いが、最低週3回はブラッシングをしてあげましょう。スムースコートはブラッシングをさほどしなくてもいいですが、毎日タオルなどで拭いてあげましょう。
犬がブラッシングを嫌がる!その理由は?
犬がブラッシングを嫌がるには、いくつか理由があります。日頃からなでたりして、犬の体に飼い主が触ることに慣れさせておくべきです。あまりに嫌がるようなら、ペット美容室のトリマーさんに相談した方が良いでしょう。
なぜブラッシングを嫌がるの?
犬がブラッシングを嫌がる理由を次に列挙します。
- 体に触られるのが嫌
- トラウマになってしまっている
- 道具があってない
- ブラシをおもちゃと勘違いしている
犬は、尻尾や手足に触られることを特に嫌がります。過去にブラッシングで嫌な思いをした場合はトラウマになってしまっている可能性があります。また、道具があっておらず、痛みなどを伴い、嫌がることがあります。 他にもブラシをおもちゃと勘違いして、遊んでくれるものと思い込む場合もあります。
対処法は?
体に触られるのが嫌
普段から体の各部所を触ることに慣れさせておきましょう。
トラウマになってしまっている
犬にリラックスしてもらい、根気よくブラッシングに慣らしていきましょう。飼い主との信頼関係も大事です。
道具があってない
毛質に合わせた道具を使用するようにして下さい。
ブラシをおもちゃと勘違いしている
犬の精神状態が落ち着いている時をみはからって、ブラッシングをしましょう。
ブラッシング、顔も必要?嫌がる場合は。
顔もブラッシングは殆どの犬種が必要です。顔の部分が短毛なら、濡れたタオルで拭いたりすることでもブラッシングと同様の効果があります。
顔の部分は、犬も警戒して、なかなか触れさせてもらえません。ましてや櫛が目の前に来たら、人間だって怖いです。顔だけでも、ペットサロンにおまかせする方がいい場合もあります。どうしてもできない場合はペットサロンに連れて行くことをおすすめします。
お顔のお手入れの仕方
濡れタオルで拭くことは、ブラッシングするよりも警戒心を持たずにさせてくれることは大いにあります。また鼻から頭頂部までなら、ブラッシングしてもさほど警戒心を持たれません。まず、獣毛ブラシで慣れてもらって、スリッカーブラシに切り替えると上手くいくでしょう。
ブラッシングを気持ちがいいと思ってもらえるコツは、毛質に合わせた適切なブラシを使うことです。そうすると、マッサージ効果もあって、犬も気持ちよく感じるようです。終わったら『キレイになったね』と褒めてあげましょう
まとめ
ブラッシングのやり方次第で、ブラッシングを気持ちがいいと犬は思います。そのコツは、毛質に合わせた適切なブラシを使うことです。そうすると、マッサージ効果もあって、ブラッシングを好きになります。また、ブラッシングは飼い主との大切なコミュニケーションの時間になり、更に信頼関係を深く築くことが出来ます。飼い主とのコミュニケーションは犬達にとって最大のストレス発散です。犬達の体と心の健康の為には毎日のブラッシングは必須と思います。
ひとこと
ぜのぜの
気持ち良くて寝ちゃうヨ