買って来たドッグフードを食べてくれない!ドックフードを隠そうとする…。など、餌に関して悩んでいる飼い主様は意外と多いんです。食べない理由はわがままなのか、それともどこか調子が悪いのか、歳のせいなのか。など不安はつきませんよね。今回は、そんな愛犬の食欲や、隠す理由と対処法についてご紹介していきます!
ぜのぜの
食べない子たちは何か理由があるのかなぁ~?
犬が餌を食べない、隠すのはなぜ?
愛犬の食欲がない。買ってきたドッグフードを食べてくれない。せっかく上げたのに隠してしまうなど、餌の悩みは一度は経験することでしょう。
幼犬・成犬・老犬と、どのわんちゃんにも起こりうること。病気の中には「食欲不振」になるものもあり、何かの病気ではないかと不安になりますよね。
しかし、犬が餌を食べない理由は、必ずしも病気とは限らないのです!
グルメだったり、わがままといった場合もあるんですよ。
食事は、生物が生きる上で絶対欠かせないものです。通常であれば、肉体的にも精神的にも何らかの異常がない限りは問題なく食べてくれます。食べないのは、何かしらの理由があるのです。
そこで、どんな理由があるのかを見ていきましょう。
餌を食べない理由
嗜好性が低い
「嗜好性」とは、犬がドッグフードを好んで食べるかどうかの指標のこと。
例えば、食いつきが良い=嗜好性が高い。あまり食べない=嗜好性が低い。なんて言いますね。ドッグフードを犬が好んで食べるかどうかの指標を「嗜好性」といいます。
嗜好性が低いものを簡単に言うと、犬にとってあまり美味しくない・いい匂いがしないフードということになります(;´∀`)
美味しさの要素は「味」「風味=匂い」「食感」などに分けることができます。犬の場合、においが最も重要だと言われています。犬は犬種により異なりはしますが、その嗅覚は人の10〜50倍ともいわれ、フードに関しても一番最初に匂いで食べるか否かを判断していると言われています。
味も嗜好性にとって重要ではありますが、味を感じる受容体はヒトの4分の1程度と少なく、好んで食べるかどうかは第一に「におい」なのです。味や食感はそれに次ぐものと考えられています。ですので、食いつきにお悩みの場合、まずは「におい」を強くしてあげることが最も効果的な方法と言えます。
※嗜好性が高いものは、食いつきが良くなるようなものが入っていたりするので、ドッグフード選びは慎重に行いましょう。何でも食べる子は、低いものの方がいい場合もあります。
ぜのぜの
他にも、おやつによって食べない場合もありますので詳しく見ていきましょう。
おやつの与えすぎ
しつけや何かのご褒美にと、ドッグフード以外のものをあげすぎも考えられます。おやつなどは嗜好性も高く、良い匂いがする事から犬も大好きです。
美味しいからそれだけしか食べないといったわがままをを言い出す事もあるので注意が必要なんですよ!
あくまでもおやつはおやつです。栄養バランスが考えられているものではありませんので、おやつでお腹を満たしてしまうと、摂取する栄養に偏りができてしまい、結果、肥満や体の不調に繋がってしまいます。
おやつは出来るだけ少量にし、きちんとバランスよく栄養が摂取出来る様にしましょう。
隠す理由
食べ物を隠す行動というのは、殆どの動物に見られるものです。ハムスターなどは、それが特徴となっていますよね。
餌を横取りされるのを防ぐ
他の動物と同じような理由で、犬も食べ物を隠したりすることがあります。隠す犬の多くは多頭飼いされている場合が多いことはご存知ですか?
犬は社会性のある動物で、リーダーには絶対服従します。
そのためリーダーにご飯を横取りされても怒りません。
多頭飼いの場合は自分と同じ立場の犬から食べ物を守ろうとして隠していることも考えられます。
犬は元気!餌を食べない原因はわがまま?
犬が元気なのに餌を食べてくれない原因の一つにわがままが考えられます。犬は「食べなければもっといいものが貰える」と学習します。「おやつは食べるけどご飯は食べない」といった悩みを持っている家庭の犬は、だいたい飼い主さんが上記のようなことを過去にしてきたケースがほとんどです。
繰り返しになりますが、おやつはあくまでもおやつであって、ご飯の代わりにはなりません。犬が健康的に生きていくために必要な栄養素がおやつには十分に含まれていませんから、きちんと栄養のあるご飯を食べてもらうようしつけることが大切です。
わがままはこんなとき
わがままの場合
ドッグフードを出してもわがままで食べない場合は片付けましょう。食べなかったフードを出したままにしてしまうと、犬は頭が良いので、それを覚えて「今はあまりお腹も減っていないし、いつでも食べれるからあとから食べよう」と考える様になります。
ドッグフードを出してもわがままで食べない場合は片付けましょう。 フードを与えてから食べる気配がなければ、20〜30分程度様子を見て、ドッグフードを下げてしまいましょう。“出された時に食べないと無くなってしまう”というのを学習すると、あげたタイミングできちんと食べるようになります。
※夏場はドッグフードを出しっぱなしにすると痛んでしまう事もある為、衛生面から考えても出しっぱなしにする事は控えましょう。食事環境としつけが大切になります。
わがままではない場合
わがままでないときは、何らかの原因があると考えます。
わがままではない場合
ごはんを食べない以外に水を飲まない、元気がない、下痢や嘔吐をともなう場合などは、すぐに病院へ連れていくようにしましょう。病気の種類は、病院で検査をするまでわかりません。口内が原因のこともあれば、内臓に問題が起きている場合など本当にさまざま。薬で緩和することもありますが、命に関わるケースだって考えられるのです。とくに腎不全は、命に関わる怖い病気。
何らかの病気が原因はすぐに受診!
ごはんを食べない以外に、嘔吐をしたり動こうとしない場合などはすぐに病院を受診するようにしましょう。くれぐれも、様子見はしないようにしてください。
ストレスを抱えている
愛犬がごはんを食べない理由として、精神的なストレスを抱えている可能性があります。
私たち人間も、何かイヤなことがあったり悲しいことがあると、食欲不振になることがありますよね。犬も私たちと同じ生きものなので、感情があります。
留守番ばかりさせていないか、怒ってばかりいないか、いつもと環境が変わっていないかなど、改めて生活を振り返ってみましょう。
老犬が餌を食べない理由は?
老犬になると、今までご紹介してきた以外のことが原因で食べない場合があります。
食べる姿勢がつらい
犬はご飯を食べる時には、頭を上げ下げする動作を繰り返して食器からご飯を取り、食べ進めていくのが通常です。老犬になると筋力も段々落ちていきますので、体のなかでも重量のある頭を上げ下げする動きが辛くなり、ご飯を食べること自体を嫌がるようになってしまうことがあります。
老犬になって頭の上げ下げが少し辛い様子が見られましたら、食事台を用意して頭を下げなくても食べられる位置に食器をセットしてあげてください。
ホームセンターなどでは専用の食事台が販売されていますが、家庭にあるプラスチックケースや段ボールなどでも代用することができます。 犬の食べる様子を確認しながら、食べやすい高さに調整をしてあげてください。
噛む力が弱くなった
老犬になると食べ物を噛む力も弱くなってくることがあります。それまでは普通に食べていたドライフードでも固く感じるようになったり、噛むことで歯茎に痛みを感じたりすることで、ご飯をスムーズに食べなくなってしまいます。
噛む力が弱くなってきた時には、ドライフードを水かぬるま湯で柔らかくふやかしてあげるのがおすすめです。ただし、ドライフードをふやかす時に熱湯を使用してしまいますと、ドライフードに含まれる栄養素が壊されてしまうことがありますので、必ず水かぬるま湯を使用するようにしてください。
味覚が鈍くなった
老犬は味覚も少し鈍くなってしまうことがあります。今まで美味しく食べていたご飯も、味覚が鈍くなってしまったことで美味しさをあまり感じなくなり、それに伴って食欲も減ってしまうことがあります。
ご飯をあまり食べないようであれば、嗜好性の高いウェットフードをトッピングしてあげるのもおすすめです。普段からウェットフードを食べている場合には、少し温めることで匂いを強く感じさせるようにすると、それが食欲増進に繋がることがあります。
何日まで様子見すれば?
下痢や嘔吐など、食欲不振以外の症状がみられない健康な成犬の場合2〜3日程度は様子見で大丈夫です。しかし、体力のない子犬、または老犬はこの期間内であっても異常を感じたら早めに病院に行くようにしましょう。
ぜのぜの
自己判断はダメ!必ず獣医に相談しよう
愛犬に元気がない場合は、日数に関わらず早めに動物病院を訪れるようにして下さい。もう少し様子を見ようといった判断はしないことが大切です。もしも愛犬が慢性腎不全や末期のガンだった場合、少しでも早い発見が命を救うこともあります。発見が遅れたがために命を落としてしまうケースも少なくありません。
また、その病気に合った過ごし方や食事が必要になってきます。ネットで情報を集めて自己解決しようとせず、必ず獣医師の指示を仰ぐようにして下さい。
まとめ
今回は、愛犬が餌を食べない・隠すときに考えられる原因をご紹介しました。理由はそれぞれ異なるものの、これらに共通して大切なのは、愛犬の性格をしっかり把握しておくこと。そうすることで、愛犬の変化にも気づきやすくなります。たとえば病気を患っていても我慢強い子は必死に耐えるかもしれません。ストレスを抱えていても無理をして頑張る子もいるかもしれません。また、同じフードでも食欲旺盛だからといって毎日同じものをあげるのは、健康的に考えもの…。より豊かなワンコライフをおくるために、もういちど愛犬の性格を見直し、その子にあった生活をおくるようにしてみてくださいね。それが自然とストレスフリーな生活につながり、病気を防いだり食欲低下を防ぐことにつながるかもしれません。
ひとこと
ぜのぜの